1075212 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

スク-ルカウンセラ-だより・21~22

スク-ルカウンセラ-だより・21
98・12・18(金)

読めば、ためになる心の栄養剤

いよいよ、カウンセリングのいろはを教えよう。

君は、周りの人の期待に生きている。そして、疲れている。このからくりがわかると余裕が出てくる。今日もしっかり読んでほしい。

心のどこかに重荷を持っている私たち
さらに高い点数をとる、クラスで一番になる、会社で出世する・・・・・そういうことが人生の手段ではなく、目的になっていくと、心の中に何だかわからないが、重いものが少しずつ鉛のように沈んでいく。ある人は、この重荷を何かで晴らそうとして一杯飲む。飲んでいるうちはいいが、酔いが覚めるとまたもう一つ、鉛のように重いものが心に沈んでいく。

人は心のどこかに重荷を、みんな持っている。でも気づいていないか、持っていないふりをして歩いている。だから、さらに重くなる。

「この重荷を負うのが人生だ」という人がいるが、でも負いきれない時は、どうしているのか?やはり「誰かがこの重荷を負ってくれないかなあ」と思って、みんな生きている。そして、日が暮れて床につき、「今日も、この重荷を誰も負ってくれなかった」と言って寝る。あまりにも重すぎる人は、「このまま夜が明けなければいいのに」と思っている。寝れば体の疲れは多少とれるが、あいかわらず心の重荷はズッシリかかえながら、学校に通い、家路につく。

「誰かがこの重荷を負ってくれないかな」と、多くの人は結婚に期待をかける。そして失望する。(実際に4人に1人は離婚、2人は我慢して結婚生活をしている。)人は、他人の重荷を担うことができないからだ。

結婚して、「この人だったら私の重荷を負ってくれるだろう」と思って、相手に投げる。「本当にもう、あんたなんか・・・」と、甘えて言葉をぶつける時もあれば、実際に相手をなぐるケ-スもあるらしい。ところが妙なもので、こちらは10の力でぶつけたつもりでも、受け取る方は20に感じるようだ。だから20で返しても多いのに、20で返しては元が取れないと思い、40にして返す。すると今度は80に感じて、160にして返す。たいていの場合、夫婦ゲンカは些細なことから始まる。しかしそれが、天文学的な数字となり、最後は「別れようか」となる。結婚前には、「この人のためなら死んでもいい」と思っていたのに、今では「冗談じゃない、死んでたまるか」となる。・・・ここで君たちの登場だ。君は家庭の中で、カウンセラ-的センスと、エネルギ-を発揮できる。そのために心の筋肉を鍛えていこう。困っている人はたくさんいる。

(荒川中相談員篠原利治) 


--------------------------------------------------------------------------------
スク-ルカウンセラ-だより・22
98・12・21(月)

読めば、ためになる心の栄養剤

キャッチボ-ルは、成長の基本

プロ野球選手は、シ-ズン・オフで、次の年が決まるとされている。基本を習慣にできた選手は、ここぞという時に力が出る。君たちも、人間関係の基本を習慣化できれば、勝利だ。コツコツ取り組んでみよう。

人と人との間には、何かが流れている。・「これができたら、100万円。」これは、欲で動かす力が流れている。・「文句あるなら出ていけ。」これは、おどしで動かす力が流れている。・「自業自得だ。あきらめろ。」これは、あきらめで止めているだけだ。

成長の基本は、受容のキャッチボ-ル
私が小さいころ、夜店の帰りは、弟や妹を連れて帰らなければならなかった。友だちと遅くまで遊べない立場だった。4人兄弟の長男には、責任があった。弟や妹をおぶってかえった。背負って帰ると、本当に重くて重くてたまらない。でも帰って、彼らをおろした時は、天にも昇るような思いだった。

みんな生まれながら、何かを背負っている。長男の責任、つらいこと、我慢すること・・・でも、中学生の時、同じような立場の友だちができた。その子と話をしていると、「わかるわかる。僕も同じだ。そうよなあ」と盛り上がる。受容のキャッチボ-ルができる友だちが現れた。

受容のキャッチボ-ルが出来ると、学校生活がおもしろくなる。なぜなら、重荷を自分だけで支えていたが、友だちと受容のキャッチボ-ルができるようになってから、今までのエネルギ-を今度は前向きに生きる方に持ってこれたからだ。

お互い、いろんなことがあっても、「そうか、つらかったね」と言い合える、分かり合える友だちが大切だ。現代は、君たちの兄弟や友だち、お父ちゃんやお母ちゃんも悩んでいる時代だ。受容のキャッチボ-ルができる君が必要とされている。もし「そんな友だちがいない」という人がいれば、いいヒントを与えよう。最も困っている人の友だちになってあげたら、君は受容のプロになれる。そして、いつのまにか、先生のようなカウンセラ-になっているであろう。一緒に励んでみないか。最高の冬休みを過ごしてほしい。

(荒川中相談員 篠原利治)






© Rakuten Group, Inc.